「WordPressブログを運営しているけどサーバーを移行したい…」
「でもサーバー移行は初心者には難しそうだよな…」
そんな風に思っていたのですが、なんと初心者でもサクッとできる方法がありました…!
プラグイン「All in one WP Migration」を利用してサーバーを移行する方法です。
この方法なら待つ時間も含めて数時間で終わりました。エラーがなければ1時間くらいで完了するはずです。
しかもエックスサーバーには10日間のお試し無料期間付いているので、それを利用すれば無料でエックスサーバーを試して現在のサーバーと比較することもできます…!
今回紹介する方法なら、「やっぱりサーバー移行しなくていいや!」ってなったとしても簡単にすぐ元に戻せます。
サーバー移行終わったぁぁ!😭
1. All in one WP migrationでエクスポート
2. 新サーバー用意&ドメイン登録
3. WP導入
4. hostsで新サーバーIP+ドメイン設定
5. 新サーバーWPでall in oneインストール&データインポート
6. ネームサーバ変更
7. 新サーバーでSSL化めちゃ疲れたけど勉強になりました
— あつき⊿ヒモフリーランス (@_pondelife) 2019年5月28日
今回の記事では、実際に僕がやった方法で、
- ロリポップサーバーからエックスサーバーへWordPressを移転する手順
- All in one WP Migrationの使い方
- 実際にやってみた感想
を順番に解説していきます。
一つずつ手順通りにやっていけば、難しいことはなくて誰にでもできるので、頑張って一緒にやってみましょう…!
前提の環境
まず前提が違うと色々と話が変わってきます。
そのためネット上に色々と書いている方がいるにも関わらず、僕は苦労しました。
- 元サーバーは「ロリポップ」サーバー
- 移行先は「エックスサーバー」
- 常時SSL化設定済(この前提で話していないサイトが多かったので困った)
- プラグイン「Duplicator」は上手くいかず
- 個人が運営しているブログ程度の規模(記事数300ほど)
これらの前提を元に移行方法を全て紹介していきます。
プラグイン「Duplicator」も試したけれど失敗
サーバー移行の方法でおすすめされている「Duplicator」というプラグインも利用してみたのですが、エラーが何度も出て全く進まなかったので、おすすめしません。
「All in one WP Migration」なら一切出ませんでした。
なぜか「Duplicator」の紹介記事が数多く出てきますが、こっちの方が初心者には簡単でおすすめです!
では次から実際にサーバー移行の手順を紹介していきます。
流れをまとめると以下のようになります。
- 新サーバーの準備
- 現在のWordPressブログのデータをエクスポート
- hostsを利用して新サーバーとドメインを連携
- 新サーバー上のWordPressでデータをインポート
- ネームサーバーの変更
- 新サーバー上でのSSL化
わからない部分だけでも参考にしてみてください。
新サーバー(エックスサーバー)の準備
まずは新しく利用したいエックスサーバーを準備します。
エックスサーバーには10日間無料で利用できる期間があるので、それを利用すれば、無料でサーバー移行を試してみて気に入らなかったら戻すことも可能です。
以下の3ステップで進めていきます。
- WordPressブログのドメインをエックスサーバーに登録
- エックスサーバーのドメイン内にWordPressをインストール
- 動作確認用のURLを発行
1. WordPressブログのドメインをエックスサーバーに登録
まずはエックスサーバーの管理画面から「ドメイン設定」
「ドメイン設定追加」を選択し、自分のWordPressブログのドメインを入力して確定します。
エックスサーバーのドメイン内にWordPressをインストール
エックスサーバー管理画面から「WordPress簡単インストール」を選択
エックスサーバー内に登録した自分のドメインの中にWordPressのファイルを入れます。
WordPress導入ができたら、「インストール済みWordPress一覧」の中に自分のドメインがあるはずです。
動作確認用URLの取得
エックスサーバーの魅力の一つは、この「動作確認URL」です。
何かというと、動作を確認するために一般には公開されていなくても、ブラウザでの表示をできる機能です。
まずはエックスサーバーの管理画面から「動作確認用URL」を選択
「動作確認用URL設定追加」から設定したドメインを選択して、「追加する」。
できたら「動作確認URL設定一覧」に追加されているはずです!
「http://(自分のドメイン).check.xserver.jp」と設定されています。

これで一旦エックスサーバーの準備は終わりだよ!お疲れ様!
現在のWordPressブログのデータを複製しておく
ようやくプラグインの出番です!
現在のWordPressブログのデータを全てエクスポートして複製しておきます。
手順は2つ
- プラグイン「All in one WP Migration」を自分のWordPressブログにインストール
- データをエクスポートしてファイル化&保存
だけです!

想像以上に簡単でびっくりするよ!
プラグイン「All in one WP migration」を自分のWordPressブログにインストール
WordPress管理画面から「プラグイン」「新規追加」で「All in One WP Migration」を検索してください。トップにすぐ出てくると思います。
有効インストール数2万以上とかなり広く利用されてるプラグインなので安心して利用できます。しかも評価4.5…!すごい!
データをエクスポートしてファイル化&保存
「All in one WP Migration」の使い方は非常に簡単です。
有効化した状態なら管理画面に表示されるので、「エクスポート」を選択しましょう。
あとはサイトエクスポート画面で「エクスポート先」を「ファイル」で選択してあげるだけ!
あとは自動的にデータを全てまとめてファイル化してくれます。
- テーマやカスタマイズなどのWordPress設定
- 記事
- 画像などのアップロードコンテンツ
- プラグイン
などが内部に保存されています。拡張子は「.wpress」という独自のものです。
これをPCの中に保存しておきましょう。

たったこれだけでデータ全部バックアップ取れるの!?すごっっ
hostsを利用してエックスサーバーとドメインを連携

これを新サーバー上のWordPressにインポートすればいいのか!
そう思いますよね?
ですが実はそれだけじゃないんです。
現在、エックスサーバー上に新しく設定したドメインは”http://~”になっています。(SSL化未対応)
もしあなたのWordPressブログが”http://~”から”https:/~”へリダイレクト設定している場合(常時SSL化)、”http://~”からログインしようとすると、元々のサーバー上にある”https://~”へと自動的にリダイレクトされてしまいます。

それだと新サーバー上のこのドメインにアクセスできないね…。
どうすればいいの??
そこで、hostsという機能を利用します。
簡単に言うと、自分のパソコン上の操作に限り、指定のドメインと指定のサーバーのIPアドレスを結びつけることができます。
1. hostsを導入
まずはhostsを導入していきます。
※Macの場合
まずはhostsをダウンロードします。
ダウンロードファイルを開くと、インストールが進むので「続ける」を押してください。
インストール先は「このコンピュータの全てのユーザー用にインストール」で大丈夫です。
最後にMac自体のユーザー名とパスワードを入力して「インストール」を確定します。
この手順で、Macの「システム環境設定」の中にhostsが追加されているはずです。
これでhostsの導入は完了です。
Windowsの方や、詳しく見たい方は以下のサイトを参考にしてみてください。
参考:https://www.design-inc.jp/contents/support/other/hosts/
2. hostsで「エックスサーバーのIP+ ドメイン名」を登録
それでは導入したhostsを実際にいじっていきます。
まずは鍵マークをクリックします。
Mac本体の情報を入力してロックを解除してください。
ロックが解除できたら操作できるようになっています。
左側にエックスサーバーのipアドレス、右側にドメイン名を入力するだけでokです。
例えば、サーバーipが「123.345.67.890」、ドメイン名が「example.com」だったらそのように記入するだけです。(”http://~”は不要です)
エックスサーバーのipアドレスは、管理画面の「サーバー情報」から簡単に確認できます。

これで自分のPCのブラウザからアクセスするとき、指定のドメインは指定したipのエックスサーバーと結びつくはずだよ!
新サーバー(エックスサーバー)上のWordPressでデータファイルをインポート
ここからがついに移行本番です。エックスサーバー上に導入したWordPressにこれまでのブログのデータを上書きしていきます。
といっても、またプラグインを利用するだけなので簡単ですけどね!
- エックスサーバーの動作確認URL上でWordPressにログイン
- プラグイン「All in one WP Migration」をインストール
- 拡張プラグインでインポート容量を増やす
- 先ほど複製しておいたデータをインポート
- データが反映されているか確認
順番にやっていきましょう!
1. エックスサーバーの動作確認URLでWordPressにログイン
動作確認URLに記載されているURLにアクセスします。
(うまういかない場合は、そのままドメイン名で試してみてください)
URL「http://(ドメイン名).check-xserver.jp/」となっていると思いますが、そこに「admin/」を追加します。(管理画面用のURL)
ログインを求められるので、エックスサーバーに登録したWordPressのアカウント名・パスワードを入力してください。
データの入っていない初期状態のWordPress管理画面にログインできたら成功です!
2. プラグイン「All in one WP Migration」をインストール
元々のロリポップ上でのWordPressと同様に、「All in one WP Migration」のプラグインをダウンロードして有効化します。
3. 拡張プラグインでインポート容量を増やす
有効化できたらダッシュボードに「All in one WP Migration」の欄が出てきているので「インポート」をクリックしましょう。
そのままの状態だとインポート容量が足りないので、左下の「最大アップロード容量を増やす方法」から、「Use Plugin」を選択して、拡張プラグインをダウンロードします。
- Basic(無料):512MBまで
- Premium(有料):無制限
基本はBasicで十分でしょう。それ以上の容量になるのであれば、Premiumにしてサクッと終わらせるか、FTPソフトを利用して、画像などの容量を必要とするファイルだけ個別に手動でアップロードしてください。
zipファイルでダウンロードできるので、それをプラグイン管理画面からアップロードします。
「プラグイン」→「新規追加」→「プラグインのアップロード」と選択して、先ほどダウンロードしたzipファイルをそのまま選択してアップロードします。
これで容量制限が増えているはずです。
4. 先ほど複製しておいたデータをインポート
再び「All in one WP Migration」の「インポート」を開きます。
今度は左下の容量制限が「512MB」か「Unlimited」と表示されているはずです。
先ほど取っておいたバックアップファイル(.wpressのファイル)をドラッグ&ドロップで入れます。
「上書きされますが大丈夫ですか?」的な警告が出ますが、まだ何もデータを入れていないWordPressなので問題ありません。そのまま進めます。
あとは待てばインポートが完了します。
想像以上にめちゃくちゃ早かったのでちょっと休憩しているうちに終わってますよ…!
5. データが反映されているか確認
念の為データが全て反映されているかを確認します。
過去の記事・メディア・プラグインなど注意してチェックしてみてくださいね…!
僕はここでチェックを怠り、一部のメディアが消えました…Oh…

終わっても油断せずにいちいち確認するようにしようね。あとでもっと面倒になるから
ネームサーバーを変更してエックスサーバーとドメインを正式に紐付ける
ここまででデータの移行は完全に終わりました。
あとは本格的にインターネット上で、自分のドメインをエックスサーバーに登録するだけ!
ただ念のために1~2週間は旧サーバーのデータは消さずに取っておくようにしましょう!

要するにあとは、ネームサーバーを変更して、ドメインとエックスサーバーを紐付ければいいんだね…!
1. 自分が利用しているドメインサービスのサイトへアクセス
ネームサーバーの設定はドメインサービスの方から利用できます。
僕は「お名前.com」を利用しているのサイトへアクセス。
ロリポップサーバーの人は「ムームードメイン」を利用している人も多いかもしれません。
2. ネームサーバーをエックスサーバー用に変更
では実際に変更していきます。
ログインできたら、「ネームサーバー」と書いてある欄の「変更」をクリックします。
「その他」から「その他のネームサーバーを使う」を押します。
ロリポップの設定
ネームサーバー1: uns01.lolipop.jp
ネームサーバー2: uns02.lolipop.jp
これを以下のように変更します。
エックスサーバーの設定
ネームサーバー1: ns1.xserver.jp
ネームサーバー2: ns2.xserver.jp
ネームサーバー3: ns3.xserver.jp
ネームサーバー4: ns4.xserver.jp
ネームサーバー5: ns5.xserver.jp
入力できたら保存しましょう。
最後に確認が出るので、OKを押しておしまいです。
ネームサーバーの変更は反映されるまで時間がかかることがあります。
反映されるまでただただ待ちましょう…ドキドキしますね…
3. ブラウザ上での変更を確認する
まずhostsの設定を解除しておきます。
先ほどと同様にhostsにアクセスして、「サーバーIP+ドメイン」のところのチェックを外せばokです。
これであなたのパソコンで調べても、通常の表示がされるように戻ります。
ブラウザでURLを入力して新サーバーの方が表示されればおめでとうございます!移行成功です!
お疲れ様でした!!!
新サーバー(エックスサーバー)上でもSSL化設定をする
サーバーの移行自体は終了しました。
ですが、あとちょっとだけやることが残っています…!もうちょっとだけ頑張ってください。
新サーバー上でのSSL化対応です。(URLを”https://~”に変更する)
- エックスサーバー上での設定
- WordPressの管理画面での設定
- 常時SSL化のため.htaccessの編集(既にされている場合ok)
順番が大切なので一つ一つやってみましょう!
1. エックスサーバー上での「独自SSL設定」
まずはエックスサーバー管理画面の「SSL設定」へいきましょう。
設定したドメインを選択して「追加する」を選択します。
これだけでエックスサーバー側のSSL化設定は完了です。
反映まで時間がかかるので、少し待ちましょう。
反映されると、”https:~” と自分のブログのURLを検索すると表示されるようになります。
2. WordPressの管理画面でのURL変更
次にWordPress側での設定を変更します!
管理画面から「設定」→「一般設定」と進んでください。
ここの「WordPressアドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL)」を両方とも変更します。
おそらく “http://~” となっていると思うので、両方とも “https://~” に書き換えてあげてください。
変更したら「設定を保存」を押すのを忘れないように…!
3. 常時SSL化のために.htaccesssでの転送設定
これで基本的にSSL化は完了なのですが、常時SSL化するためにもう1ステップ必要です。
常時SSL化すると、万が一誰かが “http://~” と検索してあなたのサイトにアクセスしようとしても、自動的に “https://~” の方のサイトへリダイレクトしてくれるようになります。
そのためには.htacceessというファイルを編集する必要があるのですが、エックスサーバーなら管理画面から簡単にできるので安心して進められます!
まずは、エックスサーバーの管理画面から「.htaccess編集」を選択します。
自分のドメインを選択します。
「.htaccess編集」を選択して、上記のような文字列を追加します。
以下のコピペでokです!
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [L,R=301]
</IfModule>
最後に確認画面が出るので「実行する」でおしまいです。
コピペするだけで簡単でしたね…!
これで完全に全手順終了です。本当にお疲れ様でした!
難しいだろうと思っていたWordPressのサーバー移行でしたが、プラグイン「All in one WP Migration」を使えば初心者でも、サクッと簡単にできました。
ロリポップからエックスサーバーにした経緯と感想
もともと安いからロリポップ!サーバーを利用していたのですが、別のサイトを同サーバー内で運営したくなり、容量や速度的にエックスサーバーに移行しました。
料金の違いも、そこまで気にするほどのものじゃない気がします。
ロリポップ(スタンダード) | エックスサーバー(X10) | |
入会金 | ¥1,500 | ¥3,000 |
月額 | ¥500~ | ¥900~ |
月額400円追加で払って、表示速度が早くなり、別のサイトも問題なく同じサーバーに入れられるなら良いかなぁという判断です。
ただ、ロリポップも問題なく利用できてきましたし、一般的なブログなら最初はロリポップで、途中からエックスサーバー に移行するのがおすすめです。
移行の手間が面倒だという人は最初からエックスサーバーでいいでしょう。
こちらのページでおすすめのレンタルサーバーの特徴を紹介しています。

移行の結果としては、エックスサーバーに移行してから、若干ですがページの表示速度は上がった気がします。
容量にも余裕が出ましたし、過去のメディアのサイズ変更などのサイト全体の整理にもなったので移行してよかったことが多いです。
初心者のWordPressサーバー移行は「All in one WP Migration」がおすすめ
実際に自分がやった環境でのサーバーの移行方法をまとめて紹介しました。
もう一度まとめておくと、
- 新サーバーの準備
- 現在のWordPressブログのデータをエクスポート
- hostsを利用して新サーバーとドメインを連携
- 新サーバー上のWordPressでデータをインポート
- ネームサーバーの変更
- 新サーバー上でのSSL化
の6ステップになります。
やはり、あまりサーバーやデータベースに詳しくない初心者がやるなら「All in one WP Migration」を利用するのが一番簡単だと思います。
容量や転送速度から、サーバー移行を検討しているけど面倒でなかなかしていない人は、ぜひこの機会にサクッとエックスサーバーへ移行して、サイト運営をより快適なものにしましょう…!