こんにちは!引きこもり代表ぽんでです。
ニートっていうのは嘘です。まだ(ギリギリ)学生です。
タイトルの通りで先日災害ボランティアに行ってきましたので、そのことについて、僕が見てきた現地の状況も含めて書いていこうと思います。ちょっと長くなっちゃいますが、是非興味があるけど一歩踏み出せない方が一人でもこの記事を読んで、現地に行ってくれたらな…と思ってます。
人生で初めての災害ボランティアに行ってきた
今年の6月末から7月初めにかけて西日本で集中豪雨による記録的な豪雨が起こりました。200名を超える死者が出て、1万軒を超える家が大きな被害を受けました。豪雨自体が収束してからもそれらの家屋の持ち主たちを含め中心的な被災地に住んでいた方々は、全壊または半壊した家を前に途方にくれたでしょう。その感情は僕に推し量れません。
ちょうどその頃、僕は留学から日本へ帰国直後だったこともあり、大学も夏休みでかなり時間がありました。しかもその中で僕の大好きで大恩のある岡山県倉敷市(以前住み込みで働いていた)も被災していると、川が氾濫して車が流されている様子がニュースで報道されているじゃありませんか!
これは何かできることがあるなら行くしかないと、早速予定を立てて7月の終わり頃に懐かしの地倉敷へ行くことを弾丸で決めました。ちなみにこの時は、災害ボランティアの経験はありませんし、何をするとか、どう動くとかも全く知らないです。
「時間がある」「何かしたい」と思った。それだけで行くことを決めていました。(我ながらほとほと向こう見ずすぎる…)
現地に行けばなんとかなる、ボランティアができなかったらその時はその時だ、と。
現地で会う様々なボランティアスタッフ荒れ果てた被災地の様子
宿泊として以前僕が働かせてもらっていた、有鄰庵というゲストハウスにとりあえず行きました。有鄰庵ではボランティアさん宿泊プランをやっていて、通常の約半額ほどで宿泊できて、可能な限りでボランティアセンターへの送迎も行ってくれました。
何もわからずとも、迎え入れてくれて、「ありがとう」とみんなに言われました。まだ何もしてないのに。
↓興味ある方は是非!
何よりも面白かったのが、そこに集まった多種多様な人たち。夏休み中の大学生もいれば、無職も、社会人も、定年後のおじいちゃんも、休暇中の警察官までいました。日常では絶対に関わることがなかったであろう色々な人たちが、ただ「被災地のために何かできるのではないか」という感情をもとに集まってきています。これってなんか素敵じゃないですか?
しかもみんないろんな所から来る…。同じ岡山県はもちろん、関東からも九州からも、東北から来た人もいました。その人は「かつて東日本大震災の時に岡山から来てくれた人がいたから」と語っていました。
ここからは、僕が行った際に見た (2018年7月末)の倉敷市真備町の様子をお伝えします。
※今回は写真は全てスマホ撮影です
※被災者の前で堂々と写真を撮るのはあまりよくないので、ほとんどバスの中とかから撮ったものなので雑かもしれません…少しでも伝わればいいけど…
ボラセン本部。注意事項を説明してから出発します。
現地サテライトにて飲み物が足りなかったらいただけました。作業に必要な道具を借りて出発。

中身が水に流れて全部ダメになってしまたった家屋
高架線の下に広がるのが全てゴミです。いわゆる災害ゴミ。災害そのものがすぎても、復旧があり、更にはこのゴミが残っていく。問題は山積みです。
民家の一階にある全ての物が道路など外に運び出されるとこうなります。
神社だろうとなんだろうと災害の前には等しく無力ですね…
ニュースになっていた、被災地内にあるにも関わらずいち早く営業再開したスーパー
これもまた話題になっていた真備記念病院。浸水によって病院としての機能がダウンしてしまったそうです。屋外に仮説テントのような場所を作って診察をしていました。医療関係者は特に手が足りてなかったようでした。
車が流されてしまって畑の真ん中にポツンとあるなんて光景も見られました。
蛇足ですが、暑すぎて4時間にも満たない作業時間でこれ全部飲みました。。
一日の作業の流れ
9:00 ボランティア・センターが受け付け開始
並んだ順番に受け付けを済ませて5人がけの椅子に座って行って、順番に5人組みで今日一緒に活動するグループとなる
9:15 作業や注意事項の説明
9:30 飲み物や軍手など物資をもらいた人は貰ってバスに乗って現地サテライトへ移動
10:00 現地サテライトでチームごとに作業を担当する家を割り当てられるので、必要な道具を持って移動
10:30 各担当の家で作業開始
(作業は少なくとも30分に10分は休憩を取ります)
13:30 撤収してサテライトに作業報告、バスに乗ってボランティアセンター本部へ戻る
14:00 解散
*ボランティアセンター:ボランティアに来てくれる人たちをまとめて管理する場所。大きな体育館。主な被災地である真備町の隣町
*現地サテライト:真備町内部に2~3箇所ある仮説受付所のようなもの。スコップやハンマー、土嚢袋など作業にに応じて必要なものを貸してくれる。
くらいの流れが多かったです。もちろんはじめにくるのが遅ければ、作業の開始も遅くなり、帰るのも遅くなります。でも僕の時はだいたいこれくらいのタイムスケジュールでした。記録的な猛暑でボランティアの人が熱中症で倒れる事件が相次いでいたので、かなり体調管理や時間制限に気を使っていました。
そのため昼過ぎに作業は終わり、午後帰ってからは暇になるので、ゆっくり休んだり、倉敷を観光したりできます!倉敷の観光は最高ですよ!
作業内容
・浸水してしまった家具や畳などを全て外に運び出す作業
・壁に貼ってある石膏ボードをパールやハンマーで剥がして片付ける作業
など
肉体労働は多かったですが、暑さを別にすれば引きこもりでも知識も経験もなくても出来ました!というかすごかったのが80代のおじいちゃんとかが来てバリバリやってました!!!
ちなみに肉体労働が得意ではない人、体調的にできない人はボランティアセンター本部に滞在して仕事もあるようでした。
そして経験者の人たちが優しく色々教えてくれるので、何にも知らないけど何かしたくて来ました!って言えば初めてだろうが、体力に自信がなかろうが全然大丈夫です。半分以上に人が初めて参加くらいでした。
事前に準備しておいた方がいい物まとめ
とは言え、何も知らずに行くのはやっぱり怖いですよね。
なので最低限準備として持って行くといいと思ったものを書いておきますね。
※あくまでこれは僕が参加した夏の真備町でのボランティアなので他の場所・他の時期に関してはそれぞれ対応させてください
・ゴム付きのグローブ
まずはこれですね。普通の軍手だと滑ったり、水に濡れるとダメなのでこれが一番汎用性高いと思います。
・長袖のTシャツ/ズボン
炎天下ですが、家財などが壊れかけていたり、ガラスなどあったりで危ないので極力はだは露出させないように。ドロドロになって捨ててもいいものを持って行きましょう
・ブーツ
ショートブーツが動きやすくて軽いのでオススメです。完全に水浸しな環境なら少し長めの方がいいかも
・サンダル
ずっとブーツでいると疲れちゃうので、作業していないときは別のものを履いて極力疲れないようにするといいかも
・帽子
炎天下では必須です。簡単なヘルメット代わりにもなります。
・防塵マスク
金具て防塵対応の一言で言うと「めっちゃ良いマスク」です。臭い場所、汚い場所があるので気をつけましょう。
・防塵ゴーグル
石膏ボード剥がしなど一部の作業では、粉塵が舞うのであった方がいい。
・塩分チャージタブレット
めちゃくちゃ汗をかくので飲み物はもちろん、これもあった方がいいです
今回の場合は支援物資がめちゃくちゃ多かったので*をつけたものは一応現地で貰えましたが、極力準備できるなら持って行きましょう。支援物資が多くあっても、あくまで被災地ではあるので。
有隣庵のHPにもっと詳しく書いてある記事があるので参考にしてください
ボランティア参加してよかったこと
大好きな倉敷に少しでも恩返しできた気がする
有隣庵もとい、倉敷にはいろんなものを貰いました。いろんなことを学ばせて貰いました。大好きな街が困っているのだから、少しでもお手伝いができて本当によかったです。
災害ってものを少しでも身をもってしれた気がする
凄惨な状況を目の当たりにして、それでも気の遠くなるような作業を繰り返して。現地の人たちの「ありがとう」って言葉の重さにいろんな想いが交錯します。このくらいのことしかできなくて歯がゆい。それでも感謝はされるんだ。やってよかったんだろうって
災害ボランティアにくるいろんな人に会えたこと
本当に多種多様な人がいる中で、みんなが無償で他の土地の他人のためにここまで汗水垂らして働いている、真剣に考えている。人間案外捨てたもんじゃないな…って少し希望が持てます。何か自分の人生に燻っているならこういう場所に飛び込んでみるのもいいかもしれません!
まとめ
結局何が言いたいのかというと、もしちょっとでも興味があるなら、是非行って見て欲しい。あまり深く考えずに行って大丈夫だから。
僕もそうなのでよくわかるのですが「でも自分なんかが行って大丈夫かな?ちゃんと活動できるかな?逆に迷惑にならないかな?」とか「興味半分で参加するのもな…」とか、色々考えすぎない!
別にみんながみんな成人君子ではないので、「災害の影響がどんなものか生で見てみたい」くらいの気持ちがあってもいいと思うんですよ。あくまで現地で被災者の人々の気持ちを配慮できるくらいのマナーさえあれば。
逆にボランティアに参加もせずに、なんだかわからんけど町の中を車で通って行く若者とかいて、本当に意味がわかりませんでした。こちらとしては作業の邪魔だし、被災地的にも見ものにされているってことじゃないですか。
少しでも興味があるなら是非ボランティアに参加して見てください。あなた自身にとってもきっと良い経験になりますから。回り回ってどこかで自分のためになります。
それでは!