こんにちは!引き続きアルメニアの首都エレバンのおすすめ観光地である虐殺記念館のご紹介。
いわゆる『負の遺産』の一種ですね。アウシュビッツ強制収容所をはじめとして世界中には知らないだけでたくさんの負の遺産が存在しています。人間の凄惨で、醜悪で、愚かしい歴史の数々が実はあらゆるところに保存されているのです。視覚的に美しい大自然や、教育によって「なんかすごい」と思わされて来た歴史遺産、それらに目を奪われやすいですが、人間の歴史って言うのは本来「美しい事」以上に「醜いこと」が多いだろうと思います。しかし「美しいこと」ばかりが目について、知れ渡っているのは、当然誰しも醜くて愚かな記憶を残そうとはしないから。だからこそこのような負の遺産は作った人たちの強烈な想いによってようやく生み出され現代まで残っているのだうなと感じる。それゆえに心惹かれる何かがある。
さあ、前置きが長くなってしまいましたが、実際に虐殺記念館へ行った際の写真を中心に紹介していこうかなと。
ちなみに以前アウシュビッツに行った時の記事もありますので是非読んで見てください。
【一人旅】負の遺産と向き合う日。アウシュビッツ強制収容所に行ってきた – ちいさな心とおおきな世界
アルメニア人虐殺とは
簡単に歴史の概要だけ説明しておきます。
第一次世界大戦期に当時アルメニアを含むコーカサス地域を支配していたオスマントルコ帝国は崩壊へと向かっていました。その内部で独立を求める運動があったのを恐れて、帝国は知識人を中心にして多くのアルメニア人は国外退去を言い渡され、シリア砂漠を通る強制移住をさせられました。これに伴って多くのアルメニア人が虐殺され、その死者数は約150万人にも登るとされています。このアルメニア人虐殺の事件は現在でも続く大きな問題となっていて、トルコはその事実をいまだに否定しています。そのためにアルメニア人の反トルコ感情は大きく、国境も閉ざされている状況となっています。
アルメニア虐殺記念館の場所・アクセス
共和国広場や自由広場など市内の中心部からは少し離れた場所に位置しています。大きな丘が丸々公園のようになっていて、その一番上に記念モニュメントが建っていて、 博物館もあります。丘の上からなのでエレバンの街並みが一望できるのでビュースポットとしてもおすすめです。
グレゴリー教会の少し南側にあるデパート前からでている57番のマルシュで公園の反対側へいけます。そこから登って公園を横断しながらいけます。
写真で紹介
まあ少し硬い話になってしまいましたが、その時に虐殺されたとされる人々が追悼されている場所としてエレバン市内にこの虐殺記念館が存在しているそうなのです。要はそれをみるために散歩に行ってきたのであとは写真だけ残しておきますね。
団地
記念公園内
遠くに見えるは聖なるアララト山
家族ずれできている方が結構多くて市民の憩いの場所にもなっているのかな?
アルメニアの美味しい水
これがジェノサイドメモリアルの有名なモニュメント。近くでみると思ってたよりもかなり大きい。
夕暮れのいい時間でした
モニュメントと日没
モニュメントは内側に入るとこんな感じ。威圧感がすごい。
内側の中心には綺麗に並べられた赤と白の花たちと、亡くなった方達を偲ぶために常に灯し続けられている火なのだとか。
帰りは大通りまで歩いていこうとしたらなんかタクシーがタダでいいから!って乗っけてくれたんだけど、僕の目的地が遠すぎて逆に変な場所で降ろされると言う。親切が裏目に出た。まあそんなこともあるさ、ってジェノサイドメモリアルを覆う静けさに圧倒されたまま延々と歩いて帰りましたとさ。
まとめ
公園としてもビューポイントとしてもめちゃくちゃいい場所に立ってます!中心からは少しかかるけど、エレバンに来たら間違いなく行って欲しいポイントの一つ。
巨大で美しく整えられた記念碑に何かを感じるかもしれませんしね。
それでは!