こんにちは。
前回のつづき。イスタンブールへ無事同着してホテルへチェックインしたぽんでです。
想像以上に寂びれたホステル。これはshabbyの名に恥じないな、確かに。多分レストランがメインで空いた部屋を宿にしてみたくらいの感じかな。でもまぁ安かったし許容範囲。
▼ ホステル詳細
荷物置いて、財布だけ持って外へ出る。あれ、さっきの二人組いなくなっちゃった。10分くらい経ってたし行っちゃったかな?流石に。まぁせっかく外出たからてきとーにプラプラ歩いてから帰ろうかと思い宿の周りの道を歩いてた。
「あ、いた。」さっきの二人組だ。なんか土産物屋のマグネットみてた。かわいいな。
「へーーーい、ブラザー!」と話しかけてくる。いや、誰がだよ。まぁ兎に角歩いていくのに付いてくことに。
ここでコイツラと再会してさえいなければ……!!!!
ひとりはアリ、お喋りでトルコのキプロス出身。友達をイスタンブール案内してるらしい。英語喋れる。ひょろい。
もうひとりはアマロ。サウジアラビア出身で初めてイスタンブール来た。英語あんまり喋れない。ごつい。いかつい。ゴリラ。金持ち。
基本的にはこのアリとずっと喋ってるし、こいつが案内してくれてる。アマロは英語わかんないからあんまり喋れない。やたら日本の女の子が可愛いかどうかと、セックスの話ばかりしてくる。なんだこいつ。
海の目の前の大通りに出てタクシーを拾った。「ちょっと待て!おれおかねないぞ。」(本当に少ししか降ろしてなかった)
「おーけい!ノープロブレム!俺達が払うから気にすんな!このへんは旧市街だから、店がないんだ。遊びたいなら新市街に行かなきゃだめなんだ」とのこと。まぁそれならいっか、自分が1杯だけにすればいい話だし、と思って乗り込んだ。
新市街はたしかに、新しくて都会っぽくて、夜の街って感じ。さっきまでの旧市街と全然違う。すぐ近くの店に入ってくふたりの後を追う。中に入って少し違和感。「あれ?これってもしかして、アレじゃないか大丈夫か?か?」ポーランドの悪夢が脳裏をよぎる
▼ ポーランドの悪夢 とは
たしかに雰囲気は少しナイトクラブっぽいけど、前みたいにポールとかあるわけでもないし、でも女の子はいるんだよなぁ、あれ普通に客かなぁ。とか考えながら席についてしまった。
ここで逃げ出しておけばよかったものを。
そして店のおじちゃんに飲み物を聞かれる。ビールにしておいた。アリはビール。アマロは「ビールは女の飲み物だ!」とか言ってウィスキー頼んでた。ちなみにビールはピルスナータイプで飲みやすく結構美味しい。しばらくそのまま好きな酒の話とか、それぞれの国の話とかくだらないこと話してた。まぁ普通に話してるぶんには割と盛り上がるし楽しかった。が。
ここで女の子三人テーブルへやってきた。うわ、最悪、やっぱりそういうところやん。(遅い)
僕もよくわからないのだが簡単に説明しておくと、自分の中では『ナイトクラブ』と定義している。キャバクラみたいなもん。お酒を飲んで、テーブルに女の子たちがやってきて隣に座っておしゃべりをしてくれる。そして彼女たちのぶんのドリンクもこちらが払わなければいけない。ってシステム。お店によっては追加料金を払ってプライベートルームへ女の子と二人で行くことも出来るらしい。そのあとどうなるのかは知らない
まぁ要するに、バカ高い女の子のドリンクを頼んであげなければいけない大人のお店だ。ふざけんなこちとらまだ20歳の若者なんだよ。なんてところに連れてきやがるてめぇ
人の気も知らずにアリはすげぇ楽しそうにしてる。ちなみに女の子達は別にそんなに可愛くなかった。というかみんな僕からしたら年違いすぎるんだよね。30半ばとかだろこいつら。強いて言うなら僕の隣に来てくれた子が一番若くて可愛かったかな…?それはまだラッキー。強いて言うならね。でもその子はめっちゃいい子だったし、ウクライナ出身の子でこれから行くよ!って話でちょっと盛り上がってた。
まぁそれが発覚してから一気に楽しむ気を無くした僕。兎に角はやく切り上げたかったのと、これ以上何も頼みたくなかった。女の子のドリンクの2杯目を店員が聞きに来たとき、アリとアマロはこれでラストにしようかとか言ってる中、頑なに断り続けた。絶対に無理。金ないから払えない。と。
みんな結構困ってしまってめっちゃKYボーイだった。いや、絶対にここで負けてはならない。ウクライナの子にはすげぇ申し訳ないけど(この子が嫌だみたいに捉えられたら可哀想)アリが耳打ちしてくる「これはシステムなんだ。払わなければ女の子達はどっか行っちゃうんだぞ。」こっちが理解してないのだと思ったみたい。だけど頑なに拒み続ける。こっちもなんか泣きそうだよ畜生。
やれやれ困ったもんだ…みたいな感じで結局払わず、女の子達も去っていく。二人も少し困惑してる感じだが、僕も露骨に不機嫌になった。支払いは普通に割る3にされた。くそう、来る前に「3人いるから助け合えば大丈夫」とか言ってたからちょっと期待してたのに…流石に無駄か。
あとはただ神に祈るのみ。高すぎませんように……
お会計ひとり約2万円なり。
死んでくれ。atmに連行されてヤケクソで支払った。ビールいっぱい飲んだだけなのに…
超絶不機嫌で2軒目に行くけど来るかという彼らに金ないって言ってんだろ、と繰り返す。帰るのもタクシーも払えない。圧力をかけまくると帰りのタクシー代をタクシーに渡して乗せてくれた。いや別に感謝とかしないけどね?お前らビールいっぱい飲むって言っただけだからね?嘘はついてないけどああああああああああああああああ
後悔と悔しさと怒りとでむちゃくちゃになりながら帰る。
まぁ前回の経験があったからこそ1杯で被害を最小限にできたんだと自分に言い聞かせて寝る。旅のはじめに警告なんだと。
彼らが詐欺師であったのか、それとも単純に遊んでたのかはわからない。詐欺師風ではなかったんだけど、まんまと騙されてんのかなあ。
詐欺師ポイント
・知らない観光客連れてく
・高い
詐欺師じゃないポイント
・観光客っぽさも割とあった
・普通に彼らもお金払ったし楽しんでた
・意気揚々と2軒目に行った
実際今でもどっちだかわからない。もしかしたら指定のお店に観光客連れて行ってコミッション貰ってるのかな。お店顔パスみたいな感じで。
とりあえず大人嫌いだ。大人の遊び嫌いだ
会社とか入って先輩とかにキャバクラ誘われたら無条件にそいつ嫌悪する自信あるよ今なら。
そんな旅の始まりのおわりでした。