こんにちは。
小学校に入る前から人生漫画浸しで過ごしてきたあつきです。
かつては狂っているほど漫画を読んで読んで読み続けていた…。
まあ、あの頃は時間があったからな。でも同時に情熱もあったんです。
現在は歳を取るごとに何かと忙しくなったりして、昔ほど読めてはいないのですが、それでも漫画が大好きだし、漫画を読んでいる間は嫌なこと全部忘れてその世界へ入れてしまいます。まるで魔法のように。
読む量は減ったけれども、厳選された漫画を読んでいる自負はあります。そしてどんな訳かわからないけど、僕が初期から読み続ける漫画はだいたいヒットします。本当に。これ割と自慢できる能力だと思ってる。嘘だと思うなら三年ごくらいに絶対ばか売れしてるからなこの漫画、、、
そんなわけで今回は最近のまだ若い漫画で一押しの漫画を紹介したいと思います^^
『とんがり帽子のアトリエ』がオススメ!
これが今回紹介したい漫画のタイトルです。
作者は白浜鴎さん。コミック1巻の発売が2017/1/23
現在は2巻まで発売されています。
連載はモーニングにて。
あらすじ
世界観としては、世界には魔法使いとそうではない普通の人々がいる。
そして普通の人々と魔法使いは全く別の存在であり、普通の人間は魔法使いにはなれないとされ、人々に恵みをもたらす魔法使いは尊敬を集めていた。
魔法使いに憧れるココ
主人公のココはそんな魔法使いと不思議な魔法に強い憧れを抱く純粋な少女。生地屋を母と営み暮らしていた。そんなここの村にある日魔法使いキーフリーがやってくる。その時来ていた貴族の馬車が壊れてしましい、彼が魔法使いとして修理を申し出た。そして絶対にみてはいけないとされる魔法を使う様子を、我慢できなくなったココは覗き見てしまうのだ。そこではココは魔法使いの間だけに隠されていた絶対の秘密を知ってしまう。
魔法は、描くのである。
つまりペンと知識さえあれば誰でも魔法を使えてしまうというのが真実なのである。それはかつて魔法によって争いが絶えなかったため、一部の魔法使いが結託して魔法による争いを止めるために、全ての人間の記憶を奪い、魔法は一部の魔法使いのみ使えるものであると信じ込ませて、争いのタネとならないように人間に危害を加えるような魔法の使用を禁止することと魔法の真実を人々から隠すという絶対の掟を作った。
だが、真実を知ってしまったココは憧れの魔法が自分にも使えるのではないかと、小さい頃に怪しい商人から買った魔法のペンと本を使い魔法陣を描く練習をするのだった。そしてその結果、大きな魔法を引き起こしてしまい、自分の魔法によって母親を氷漬けにしてしまう。間一髪キーフリーが戻って来てココ自身は救い出された。掟とココの望みによって、秘密を守り、お母さんを助けるために、ココはキーフリーのアトリエで学び、魔法使いになることになった。
キーフリーのアトリエで同じ見習いでキーフリーの生徒たちと共に、ココは憧れの魔法使いとしての生活を始めることとなった。
オススメポイント
画力
何と言ってもまず表紙の絵を見て貰えばわかると思うのですが、めちゃくちゃ絵が上手いです。この世界観を構築する上での土台となっていますね。この画力がなければこの世界は表現されえないでしょう。
背景の描き方がもうすごい。独特だし。魔法使いの世界って感じ。
世界観
この世界観は『魔法』と『掟』と『秘密』が前提となって絶妙に構成されている。
まず世界に魔法が自明のものとして存在する。それは人間の生活を豊かにするものである。魔法使いではない人々は、魔法とそれを扱う魔法使いに問答無用に敬意をもつ。自分たちには絶対にできないことを行うからである。
しかし、魔法の良い面だけが映し出されているのは魔法使いたちの掟がぞんざいしてこそである。現にかつてこの世界では魔法によって凄惨な争いが繰り広げられていたという。それはつまり、魔法は人を幸せにするためだけでなく、その幸せを破壊することも可能だということである。人の幸せのみを願った魔法使いたちがいるが、人間の業としてそこにはそうでない者も存在する。そんな不穏な影も映されている。
そしてこれらは全て「魔法使い」だけの秘密の世界であり、「普通の人々」は何も知らずに日々を過ごしているという。一つのファンタジックな世界に、この秘密の存在により2つの世界が重層的に描き出されているのだ。しかし、裏を返せばこの平和で美しい世界はその秘密に全て依存しものであり、秘密が露呈した時に簡単に崩れ去ってしまう危うさをも含んでいる。
ココの純粋さ
キャラクターの魅力が圧倒的だ。中でもやはり主人公ココの、純粋な魔法への憧れ、生真面目さ、素直さ、優しさ、それらがこの物語全体を優しく包み込んで、ふんわりした世界観を一層愛おしくしている。
芸術的なコマ割り手法
これがおそらくこの漫画で一番話題になったことだろう。特にこのコマ。Twitterなどでかなり話題になった。ココが屋根から降りて来て、コマを分けているが、階段そのものは繋がっているという斬新なコマ割りの手法。天才か。漫画好きにはたまないだろうこのページ。悶えた。
これ以外にも光の指し方やグラデーションなど芸術的に美しいと感じるシーンがちらほら見られて、一層この漫画を際立たせている。
ゾワっと鳥肌が立つ瞬間
上のコマ割りなどもそうだが、この漫画はちょこちょことぞわぞわっと鳥肌が止められなくなる。視覚的な美しさもさることながら、きっとそこにいるココの感動がダイレクトに伝わってくるからではないかと思う。ココの視点を通して描かれるこの漫画、そして彼女の素直さが一層ココに対して感情移入しやすくさせている。
魔法の美しさをそのもの以上に捉えてしまう…。ああ、魔法ってなんて素敵なんだ、って…。
まとめ
まだ2巻だが間違いない。確信しました。
この漫画は伸びる。売れるか売れないかじゃない(いやきっとどんどん売れるけど)間違いなくこの調子で世界を膨らましていき、さらに読者を魅了していく。
今後の物語としての展開が楽しみで仕方がないです…。早く新巻…。
ぜひ興味がある方は手にとって見てください。
ファンタジーや美しい世界観が好きな人は間違いなく虜になると思います。
本当に僕はこの漫画を早い段階で偶然見つけて読めてラッキーだったと思います^^
最後にこの世界を綴る作者様のお言葉で
素敵なお言葉をありがとうございます!!
それでは!最後まで読んでくださってありがとうございます。
初の漫画紹介でした!